太陽熱の高効率利用に向けた遷移金属窒化物ナノ構造による光熱交換

石井智
(国立研究開発法人物質・材料研究機構
国際ナノアーキテクトニクス研究拠点 主任研究員)

2014年11月18日火曜日

実験と学会

前回の投稿からすっかり時間が空いてしまいました。ようやく最近助成をいただいているテーマの研究で少し進展が見えるようになってきて、それでブログのことを思い出して書いています。

次回もう少し説明しますが、ナノ構造のパターンを描くために電子線描画装置を使っています。これは走査型電子顕微鏡(SEM)と基本的には同じつくりをしていて、ナノメートルオーダーに絞った電子線でパターンを描いて(正確にはレジストを感光)いきます。NICTからNIMSに転職してから5ヶ月以上たつのですが、それによって使う装置が変わり、条件がすっかり変わってしまいました。転職前にある程度NICTの装置で条件が出てきたのですが、それがまたやり直し。幸いNIMSのファウンドリスタッフが協力的で、最近ようやく狙った構造に近いものができるようになってきました。あともう一息、だと良いのですが。

さて、9月から今月まで毎月学会に出ていて、今月は月末にもう一つ(FON'14)があります。この最後の学会を含めて、国内で5回、国外で3回発表したことになるのですが、国外の学会は3つとも招待講演でした。現在の専門であるナノ光学を始めたのが米国留学中なので、ある程度仕方のないことなのかも知れませんが、今月で帰国してちょうど2年、国内でも注目されるような成果を出していきたいと思います。

2 件のコメント:

  1. 石井さん
    材料研究は日本が優位性を保っている分野だと思うのですが、アメリカ以外で日本に近い研究の質や規模で日本に伍する国ってどこですか?教えて下さい。
    やはり、ドイツ、フランスなどの欧州諸国なのでしょうか?

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    1. 中原様
      コメントありがとうございます。日本の材料研究はアメリカにいても高く評価されているのをよく耳にしました。
      さて研究費ですが、アメリカの研究費の状況は年々厳しくなっているようです。ヨーロッパの事情は直接はわかりませんが、この前の学会で話したスペイン人曰くドイツは恵まれているそうで、自国の状況は非常に悪いと話していました。あと、総額では欧米や日本に劣りますが、シンガポールは科学研究資金が充実しているそうです。しかし最近は研究費が応用研究に偏ってきていて、基礎研究ではお金がとりにくいという話を研究室の先輩が教えてくれました。

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